2025年J1リーグ第9節、柏レイソルがホームでガンバ大阪を小泉選手のゴールで1-0で下し、貴重な勝点3を手にしました。内容的には互いの持ち味が出た見応えのあるゲームでしたが、細部の精度と集中力で柏が一歩上回った印象です。
■ 柏レイソル:丁寧すぎるパスワーク、それでも勝利をもたらした理由
柏は今節もポゼッションをベースに、相手を動かして隙を突くパス回しが光りました。中盤からサイドへ展開。WBの久保選手、小谷松選手を起点にワンタッチのリズムなど、意図が感じられるビルドアップで相手を崩そうと意図を感じます。
ただ、やや丁寧すぎるあまり、肝心のシュートで終わらずに終わるシーンが目立ちました。シュートの数を増やす、あるいは強引にでもゴールへ向かう姿勢がもう一段階あっても良いかもしれません。そこはチームスタイルではあるのである程度仕方のない事にも感じます。ゴール前での垣田選手のボールを引き出すポストプレーはさすがでした。それに加え、細谷選手の特徴である強引さ、推進力もさすがです。今年のレイソルはFWにタイプの異なる選手がそろっており、見ごたえがあります。
それでも1点をもぎ取った集中力と、最後まで形を崩さなかった守備陣の安定感はさすが上位をキープしているチームです。
■ ガンバ大阪:鋭さはあったが、仕留めきれず
対するガンバ大阪は、やはりカウンターの迫力が持ち味。特に前半は柏のミスを逃さず、少ない手数でゴールに迫るシーンもありました。縦へのスピード、個の突破力はさすがです。特にジェバリ選手をはじめとした外国人選手を中心としたカウンターは脅威です。
しかし、決定機をモノにできず、勝負所での精度に欠けたのが痛手でした。1点ビハインドになってからは押し込む場面もありましたが、柏のブロックを崩すには至らず、最後までスコアを動かせずに試合終了。
■ まとめ:勝敗を分けたのは「攻撃の質」と「守備の堅さ」
柏が試合を通じて主導権を握りながらも、得点の香りはそれほど多くなかったのが事実。ですが、ガンバの鋭いカウンターをしっかり受け止め、チャンスをものにした柏の試合運びは見事でした。
ガンバにとっては悔しい敗戦ですが、内容自体は悲観するものではなく、あと一歩の精度や決断力が課題として残った形です。
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